宇部市に受注生産の金属加工業を創業。2年目に生産管理の取組により、生産性向上を実現


経営改善

吉村精機(金属加工)

2019年9月に受注生産の金属加工業を創業。創業前は精密加工で定評のある同業の金属加工の企業で工場長を務めており、当時の部下であった弟と2人で事業を開始した。前職での現場最高責任者であった相談者の管理能力、技術力や信頼性に定評があったため、創業後の受注は順調で、創業直後から黒字経営を実現している。

住所電話ホームページ
〒755-0808
山口県宇部市西平原四丁目6-11
(0836)38-8223なし

管理が複雑になってきたことで生産高の頭打ちになっている

創業後、順調に売り上げ拡大してきた当社。以前勤めていた企業とは市場が競合しないように、製品の形状サイズを限定していた。そのため暫くは顧客数・製品数は少なく、生産管理は簡単だった。今年の9月で創業2年を迎える当社は、取引顧客数、取扱製品の種類もそれぞれ数十倍増加してきている。経営者でもある相談者は、現場作業以外にも営業、外注管理や、経理業等を行わなければならず、業務が煩雑になってきた。

生産実績の蓄積をする仕組みづくりが課題

生産高の増加は、管理業務も増加させた。休みを返上して生産活動をすることが精いっぱいで、生産性の効率化に取組むことはできずにいた。そこで、創業時に相談していた山口県よろず支援拠点のCOに相談をしてみた。

COはまず、製造現場での管理方法や製品取扱量推移についてヒアリングを行った。すると、作業指示書の作成や工程管理等は実施されておらず、書類がないこと。作業済製品のデータ蓄積がないことが分かった。息が合う兄弟2人で作業を行う上では、都度書類を作ることは、機動力を減殺させ、むしろ生産性を低下させることになる。

しかし、今のままでは、手配忘れ、作業の重複や顧客からのクレーム対応時に不利になることが想定される。そこで、最小限の入力で「作業条件の記録」「作業の気づき」を残す仕組みを作ることにした。

設備投資に頼らずに生産性向上を実現

まずは、作業を各項目に分類することにした。相談者とその弟は多能工であり、一人で複数台の工作機械を扱う熟練者。当社の工作機械は複数設置されているため、①入力項目は「顧客」「機械」「材質」「製品カテゴリー」等に分類。②作業指示、報告入力の手間を最小限にするためバーコード読み込みによる自動入力、作業時間の自動算出をすること。③記録したデータを検索可能になるように蓄積することを提案した。

また、拠点のIT担当COにも協力してもらい、現在2名の当社が10名以上の企業になってからでも、これから入力していくデータが検索可能な蓄積形式になるように検討した。とりあえずは入力、検索を行うソフトウェアは、エクセルを使用。VBAを活用することで、なるべく費用をかけず、データが他のアプリでも使用できるよう留意した。

支援のポイント

相談者とは前職時代から、創業も支援していた。そのため、よろず支援拠点への相談に抵抗がなく、気軽に相談されたことが今回の支援につながったようだ。

日々の業務の多忙のせいで、通常であれば相談する余裕などない状況だった。設備投資を伴わなくても、ITを活用した生産性向上ができること。IT知識専門CO・製造現場経験のCOの連携で仮説検証が可能になった。そのため多忙な相談者とは最小限の連絡で支援ができたと思う。

昨年比売上が170%、労働生産性が15%向上

こうして作成した生産管理システムは、エクセルをベースに稼働を始めた。

現在は必要最小限の項目管理で入力を実施しており、当面は①製造の重複、忘れをなくす。②過去の作業の記録を検索することで作業準備を効率化させることを目標とする。当管理を始めたことで、労働生産性は15%向上した。もれなく、だぶりがない管理ができることになり、従業員を雇用するとしても管理が可能になり、新規工場への移転計画も予定している。

相談者からひとこと

COとは長い付き合いとなり、相談も気軽にできるようになった。企業が成長するステージによって管理方法も変化することを教わった。当社は今後さらに成長を目指しており、これからも多くの課題が発生することが想定される。

今後も多様な面で支援の継続をお願いしたい。

お電話での無料相談予約・ご相談

電話083-902-5959

電話083-902-5959

⽉〜⾦ 9:30〜17:00 / ⼟ 9:00〜12:00

PAGE TOP

Copyright(c)2020 山口県よろず支援拠点 All Right Reserved.